国際交流委員会企画へのご参加ありがとうございました。
参加者の皆様から講師への感想および質問を数多くいただきましたので、一部抜粋してこちらでご紹介いたします。(下へスクロール)
【企画概要】
日 時:2023年12月3日(日)10時10分 〜 11時10分
演 題:「やさしい日本語を活用した外国人保護者向けのお知らせ」
講 師: 岩田 一成先生(聖心女子大学)
司 会: 福嶋 尚子(千葉工業大学・国際交流委員会委員長)
《講 師》岩田 一成(Kazunari Iwata)
<プロフィール>
* 聖心女子大学日本語日本文学科教授
* 研究テーマ:日本語教育学
<岩田先生の主著>
★ 参加者の皆様からの講師への質問・回答 ★
今回も素敵な企画をありがとうございます。 少し違う話になるのかも知れませんが、私が職員向け事務だよりを出した時に、(以前の)校長から指摘されたことを思い出しました。 「で、結局我々はどうしたらいいの?」です。 それ以来やって欲しい事を分かりやすく伝えることに努めています。 ですが、先生の話を受けてさらに改善箇所が分かりました。 今後の事務だよりに反映していきます。 さらにこのお話しを事務だよりで分かりやすく伝えようと思います。 頑張ります。
講演を拝聴しつつ「やさにちチェッカー」を試してみました(ブックマークしました)。 普段普通にお知らせやおたよりに使っている文が「やさしくない」ものだと判定され、驚きました。 外国にルーツをもつ子供や保護者のみならず、さまざまな背景や境遇の家庭があることから、簡潔さ・読みやすさの必要性を改めて感じました。
とてもわかりやすい講演ありがとうございました。
やはり一番驚いたお話は、日本在中の外国人との会話は日本語が一番伝わるというデータでした。 合わせて「ひらがな併記とローマ字併記」の歴史から今の認識と現場とのズレを知れたこともとてもためになりました。 提示していただいた実例を参考に、学校現場でも短い言葉で伝える工夫をしていきたいと思います。
直接的な表現を使うことも意識したい。
事務職員として採用されたばかりのとき、「市教委(市の教育委員会)」という言葉が分からなかったことを思い出しました。 また、先輩から事務処理でやることを教えてもらっても、言っていることの意味が分からずメモ帳にひたすら平仮名できこえた言葉・単語・用語をメモしていたことを思い出しました。 あの時感じた不安や焦り、悲しさを学校からのお知らせで感じている保護者の方、影響を受ける子どもがいるかもしれないと気づかされました。
今日きいたお話を学校内でも話題にして先生方に広げていきたいです。(校内の研究教科が国語なので何か関連づけながら実践・行動、変化を生み出せないかな…と思いました。) 先生方向けに事務だよりを作るときにも意識したいと思いました。
「外国人や共働き家庭が夜中に5~6秒で内容を把握できる」「対象者を明確に、何をしてほしいかを伝える」というのが印象に残りました。 ありがとうございました。
学校カルチャー語彙は気が付いていず使っていることも多そうです。 静岡のプリントでA4がセンチの表記になっていたり、松ぼっくりが消えていたりして、「あ、そうか」と改めて気付きました。
日本語話者にとっても、学校のお知らせは読みにくいということも改めて意識して、今後の文章の書き方を変えていきたいです。
学習語彙というものを初めて知りましたが、今後は意識してみたいと思います。 鉄道のサインをじっくり見てみようと思いました。
外国人にとって、ひらがなが一番伝わりやすいという点が勉強になりました。 ひらがなを中心とした案内の作成や自動翻訳を想定した電子媒体での案内の送付など、明日から現場で活用できる視点を得ることができました。
学校文化を考え直すきっかけになりました。 当たり前のように書いていたコトの意味、こちらの都合で表現していた文章、いつもの発信方法、<相手の状況>を考慮し、対応していきたいです。
【質問】ひらがなの認識が最上位にありましたが、がんばって相手言語で表記したお知らせより、ひらがな表記のほうがよいのでしょうか? 【岩田先生からのお返事】(ひらがな表記) まずは日本語をわかりやすくすることが大事かと思います。 保護者によってはお知らせで日本語を勉強したい方もおられます。 電子データでわかりやすいお知らせを配るのが一番大事です。 その際、ふりがな付きとふりがな無しの2パターンを配るのがおすすめです。 NHKのように、ふりがなを自分で着脱選択できるのが一番理想です。https://www3.nhk.or.jp/news/easy/k10014273871000/k10014273871000.html 翻訳機にかける人は、ふりがながあると邪魔になります。 一方で、直接読みたい人は、ふりがなを必要とする人が多いからです。
【質問】保護者の立場から子どもの通学校に対して、文章表現について意見することもありますか? 【岩田先生からのお返事】(保護者の立場) 子どもの学校にこちらから意見をすることはありません。 受け入れ側の準備がない状態でアドバイスをしても押し売りになってしまいます。 ここは悩ましいところです。
普段の文書やたよりについて「文字数を増やした方が仕事をしている。」と思っていたところがありました。 「何を伝えることが大切か?」を頭に入れながら文書を作成していきたいと今回の学びで感じました。 よりシンプルな伝え方を考えていきます。
とてもわかりやすい講演でした。 本校でも突然来てしまった外国籍のご家庭の対応に右往左往しています。 転入時のプリント類はやさしくない日本語オンパレードです。 日々の業務のスキマで、やさしい日本語へ直していきたいと思いました。 ご紹介いただいたWeb上の情報を活用したいと思います。 よいきっかけとなりました。 ありがとうございました。
学校のおしらせの書き方(表記)について改めて考えさせられた。 気づかないことが多くあった。
学校独特の言葉や言い回しは確かにわかりにくいと思います。 一方で内容をストレートに伝えると相手を傷つける場合があるので気を使います。(集金払ってくださいとはストレートに書けない)
私も常日頃から文書を長く書いてしまう傾向があり、見直す必要があると思っておりました。 今日のお話はとても参考になるものでした。 早速明日から試してみたいと思います。
本校でも外国籍児童が増えており、お知らせをどうするか苦慮する場面もありましたので、今日のお話にあったような工夫をしてみたいと思います。 ありがとうございました。 乱筆、乱文で失礼いたしました。
文書にあいさつ文を入れることが、間接的で長い依頼文を入れてしまうことなど、無意識にあたり前だと思っていたことが、文章の分かりにくさにつながってしまうことに気づかされました。
また、学校からの文書が多すぎる、もっと電子上でお知らせをしてほしいという要望が昨年度の学校評価にもありました。 大量で長い文章を読んで、本当に保護者がしなければならないことは何かを読みとっていくストレスが高くなっていると感じています。
情報伝達機能として何が必要なことなのか、改めて考える必要があると思いました。 無意識に「~について」としてしまっていることが多々あるように感じました。
外国にルーツのある子どもの保護者に限らず、どの保護者に対してもわかりやすく、伝わりやすい文書を目指していきたいと思いました。 実務に即した内容で大変わかりやすく、もっとお伺いしたいと思える内容でした。
ひらがな表記が有効なことにおどろきました。早速、実践させていただきます。
たくさんの質問と感想ありがとうございました。
国際交流委員会 一同
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