【2025年度 研究集会】日本教育事務学会 第10回研究集会のお知らせ及び御案内について(2次案内)
- jyouma22
- 3 日前
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日本教育事務学会 第10回研究集会のご案内
日本教育事務学会 第10回研究集会
実行委員長 松本 麻人

時下、会員の皆様におかれましては、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、日本教育事務学会第10回研究集会を下記のとおり開催することとなりました。現在、集会実行委員会を組織し、準備をしております。今回は、その第2次案内として集会の概要をお知らせいたします。
1.日程
2025年7月12日(土)9:30~17:30 受付 09:00 ~ 09:30
開会行事 09:30 ~ 09:40
特別委員会 09:40 ~ 11:10
研究推進委員会 11:10 ~ 12:40
昼食 12:40 ~ 13:20
研修委員会 13:20 ~ 14:40
国際交流委員会 14:40 ~ 15:40
実行委員会 15:50 ~ 17:20
閉会行事 17:20 ~ 17:30
懇親会 18:00 ~ 20:00
2.会場
名古屋大学教育学部
名古屋市千種区不老町(名古屋市営地下鉄「名古屋大学駅」下車)
* 実施形態:対面とオンラインのハイフレックス形式で開催

3.集会テーマ・趣旨
(1)集会テーマ
「学校事務職員の人材開発の刷新―諸外国の学校事務職員の専門性を参照しつつ―」
(2)趣旨
中央教育審議会「「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現~(答申)」(令和3年)で「事務職員が校務運営に参画する機会を一層拡大し,主体的・積極的に財務・総務等に通じる専門職としての役割を果たすことが期待される」と示されたとおり、学校マネジメント体制において学校事務職員の専門性に対する期待は高まる一方です。
しかし、「財務・総務等に通じる専門職」としての人材開発の仕組みは、いまだ十分に整備されているとは言えないのはないでしょうか。そもそも、「財務・総務等に通じる専門職」の専門性とは何なのか、また、どのように専門性を有していることを社会に証明するのか、など検討し、実装すべき課題は多く残されています。
本研究集会では、全国公立小中学校事務職員研究会、(独)教職員支援機構、愛知教育大学大学院の関係者、国際的な動向に目を向けてイギリスの学校事務の研究者など、人材開発に関与するステークホルダーをお招きし、育成指標モデル、大学における人材開発のポテンシャルと課題について議論を行い、学校事務職員の人材開発の刷新を展望する機会となれば喜ばしい限りです。
4.特別委員会企画
◆ テーマ 「高校の授業料無償化は高校教育事務にどのような影響を及ぼすのか 」
◆ 内容・趣旨
2010 年の「公立高等学校に係る授業料の不徴収及び高等学校等就学支援金の支給に関 する法律」施行及び私立高校等の生徒に対する高等学校等就学支援金支給制度開始以降、高校の授業料無償化政策が進んでいる。昨今東京都や大阪府では、自治体で財源を確保したうえで、所得制限なく私立高校等の授業料負担を軽減するための支援策を企画・実施している。政府レベルでは、高校の授業料無償化について、2025年度から公立・私立を問わず一律に年間118,000円の就学支援金の所得制限を撤廃し公立高校を実質的に無償化、2026年度から私立高校を対象に加算されている就学支援金の上限額の所得制限を撤廃、457,000円に引き上げ、それによって多くの私立高校で授業料無償化となる見込みである。 このような政策に対して、「公立高校の定員割れ」、「公立校の教育水準の低下」などの危惧や「通学できる学校の選択肢の拡大」、「教育格差の是正に寄与」などの声も聞かれる。もちろん授業料徴収システムの変更など財務管理をはじめとして、学校経営戦略などの管理事務にも影響を及ぼすことが予想される。そこで高校の授業料無償化は高校教育にどのような影響を及ぼし、私立・公立高校の教育事務にどのような影響を及ぼすのか検討していきたい。
◆ 登壇者
〇 櫻井 裕久 氏(学校法人大垣日本大学学園 大垣日本大学高等学校 副教頭)
〇 柏木 一浩 会員(学校法人日本女子大学 附属校園部中高事務室)
〇 石田 早苗 会員(茨城県立取手松陽高等学校事務室長)
5.研究推進委員会企画
◆ テーマ 「学校事務職員育成指標モデル研究の意味」
◆ 内容・趣旨
本委員会の研究主題である「学校事務職員育成指標モデル」について、その主題設定の趣旨や意義、論点等について、3名の登壇者にご報告いただき、広くフロアに呼びかける形で、当該主題について議論する場を設けたいと思います。
◆ 登壇者
〇 田中 謙 会員(日本大学 文理学部 教育学科 教授)
〇 福島 正行 会員(岩手大学 教育学研究科 教授)
〇 堀井 直樹 会員(滋賀県大津市立唐崎小学校)
6.研修委員会企画
◆ テーマ 「大学・大学院における学校事務職育成の必要性と課題(仮)」
◆ 内容・趣旨
今期研修委員会では,3年間を通じて育成指標モデルの研究と呼応しながら,大学,学校事務職任意団体と連携しつつ,大学における学校事務職員の履修証明プログラムモデルの研究を推進することをミッションとしています(プログラムは学校管理職をサポートする,あるいは学校マネジメントを担う現職中堅学校事務職員の育成を想定する)。これを踏まえて,本企画の課題を,実際に学校事務職をメインのターゲットとしてプログラムを構築している愛知教育大学大学院を事例として,学校事務職任意団体,現職学校事務職員,研究者を交えて大学・大学院における学校事務職育成の必要性について議論し,課題を明らかにすることとしました。
◆ 登壇者
〇 風岡 治 氏(愛知教育大学 教育科学系 教育ガバナンス講座 教授)
〇 土井 裕子 会員(名古屋市立守山特別支援学校/愛知教育大学元院生)
◆ 司会・コメンテーター
〇 福島 正行 会員(岩手大学 教育学研究科 教授)
7.国際交流委員会企画
◆ テーマ 「韓国の学校事務職員の配置とその職務」
◆ 内容・趣旨
本年度の国際交流委員会では、韓国へのスタディ・ツアーを計画するなど、韓国の学校事務職員との交流を進めています。韓国の学校では、「行政室」と呼ばれる部署に人員が厚く配置され、これらの職員が学校運営に参画しています。本企画では、学校事務職員の職務能力や専門性を多角的な視点から眺める機会として、韓国の事例を取り上げます。
◆ 登壇者
〇 松本 麻人 会員(名古屋大学 大学院教育発達科学研究科 教育科学専攻 相関教育科学 教授)
◆ コメンテーター
〇 大熊 康之 会員(全国公立小中学校事務職員研究会 事務局長)
8.企画(基調講演+シンポジウム)
実行委員会企画では、文部科学省の古阪肇氏を講師としてお招きし、学校の自律性の強化が図られる中で学校運営事務に係る職員の専門職化が進められてきたイギリスを事例に、学校事務職員の専門性の多様性について考えます。古阪肇氏は、文部科学省で長年にわたってイギリスの教育政策の動向の調査に携わっており、学校事務職員に関しては科研費基盤研究「学校事務職員の専門性に関する国際比較研究」の協力者として研究を重ねています。シンポジストとして、川崎雅和会員と西山由花子会員にご登壇いただきます。川崎会員には豊かな経験に基づく日本の学校事務の視点からコメントいただき、また西山会員にはさらに別の国の事例としてフィンランド視察の経験からコメントをいただくことで、多元的な視点から学校事務職員の専門性を考えたいと思います。
(1)テーマ「イギリスの学校事務職員の現状と課題-専門性を巡る近年の動向を中心に」
(2)講師
古阪 肇 氏(文部科学省総合政策局外国調査係 専門職)
(3)シンポジスト
川崎 雅和 会員(学校事務法令研究会 前会長)
西山 由花子 会員(岡山県勝田郡勝央町立勝央中学校 事務副参事)
(4)コーディネーター
松本 麻人 実行委員長(名古屋大学)
9.第10回研究集会 参加申し込みについて

10.問い合わせ先
日本教育事務学会 第10回研究集会実行委員会 事務局
メールアドレス jasebm10shukai@gmail.com
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